加工図面制作上の注意点
図面を書くには「JIS」に則って設計する事が基本となりますが、それはあくまでも基本中の基本であって加工しやすい、ミスを犯さないで済む寸法指示は別にあると考えています。 |
ある会社では設計時間を短縮させる為に非常に合理的な手法で図面を書いていました。でもそれは書いている本人にはわかる内容であっても第3者(加工者、加工指示者、加工手配者)にとっては図面の形状を理解するには非常に時間のかかる物であった事もありました。 一番多い合理的な図面管理法はA3,A4サイズの図面だけで管理する方法です。本来は部品の形状、大きさによってA1,A2サイズの図面で書いた方が寸法、形状を理解しやすいのですが、印刷に於いてはA1,A2様プロッターを用意しなければならない、図面管理でもA1,A2サイズが入る物を用意しなければならないのは余分であると言う考え方からですね。 でも加工者から見ると寸法、形状が非常に見ずらい為に加工に余分な時間がかかってしまうこともあります。 |
もう一つ、気が付いたことがありました。 それは設計者の設計時間短縮方法として「矢視図面」を多用して行くことです。これだと「3角法」で上、左、右、下より見た図面を書かずに矢視図面は他の図面番号で表示することも可能です。 本来、部品の加工図面は1枚の図面で書き込まれている事が理想です。大きさ、または加工内容の複雑さで2枚に分けなければならない場合には親番号の下に小番号(-1,-2または1/2,2/2)として誰でも図面が続いている事が分かる様に管理する事が良しとしていると思います。 図面番号管理が明確になっていないと加工者として加工完了と思った物が実は矢視図面がまだあってもう一度途中から加工をしなければならないと言う事になりかねないです。余分な仕事です。これはコストアップにも繋がってしまう事です。 |
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